富山県の 「ガレージ・ドックハウス」は、'89年に屋号の由来となった富山市犬島で創業し、以来28年間、自動車整備を手がけてきた、老舗のスペシャルショップだ。同店の池田代表によれば、創業当初はクラシックの英車を含むスポーツカー全般の整備を手がけていたが、次第にミニのオーナーが増えてきたことで、現在はクラシックミニを中心に据えてサービスを提供しているのだそう。

　その一方で、ガレージ・ドックハウスではオリジナルブランド 「DHR」を立ち上げ、数多くのオリジナルパーツをリリースしてきている。

「かつては、インジェクションモデルよりもキャブクーパーの方が人気がありましたが、時が経つにつれ、新車で販売されていたインジェクションモデルの方がシェアを占めるようになりました。しかしこれは、日本独自の 『ガラパゴス現象』であったため、市場に出回っているキャブ用のチューニングパーツでは対応できませんでした」。そこで池田代表は、日本のすぐれた自動車技術をミニに取り入れようと、チューニングパーツの開発に着手。機能部品はカムとクランク以外、全てを取り揃えており、その性能はサーキットでも実証済み。いまでは数多くのドライバーたちにも利用されており、パーツメーカーとしても、高い信頼性を誇っているのだ。