●メカドック
〒781-5103 高知県高知市大津乙1211 番地5 号
TEL.088-878-5157 FAX.088-878-5158 営業時間:10:00-19:00
定休日: 毎週水曜日
ミニ乗りの頼れるメカニック・ドクター
高知県高知市の「メカドック」は、オープンから12年を迎えるスペシャルショップだ。同店の中村 学代表は、自動車の整備経験は30年にも及ぶベテランメカニック。'97年に独立して自動車整備工場を立ち上げると、その8年後に同店舗をオープンしたという。
メカドックで提供されるサービスは、一般整備からレストア、車輛製作まで非常に幅広いが、特に注目したいのは、ミニの仕上がりに対する中村代表の徹底したこだわりだ。
「もともと、メカニックになる前からバイクやクルマをいじるのが好きだったんですよ。そのせいか、ミニはカッチリ仕上げないと気が済まないんです」と語る中村代表。メカドックで取り扱っているミニは、いずれもエンジン、ミッションともにオーバーホールが実施されている。中村代表によれば、経歴がわからない車両でも安心して乗ってもらえるよう、コンディションを「リセット」しているのだという。さらにメカドックでは、徹底したメンテナンスを行うために必要な設備が充実。その中でも、供給がないパーツを用意できるよう、旋盤と溶接機が備えられているほか、パーツをひとつひとつきれいに仕上げるためのウェットブラストも所有している。
また、近年は高年式ミニのオーナーが増えてきたことから、インジェクションチューニングの研究にも余念がない。中村代表は、自身が所有しているミニをインジェクションデモカーとして、フルコンやツインインジェクターといった、さまざまなチューニングパーツをテスト。これによって集まったデータは、レース活動のみならず、刺激的な走りを楽しむオーナーからの依頼にもフィードバックされている。
このほか、ヴィンテージモデルの古レストアや、予算に応じてこだわりのスタイルに仕上げるオリジナルミニの製作もおこなっている。ミニに関する幅広いサービスを提供することで、四国のミニオーナーから絶大な支持を集めているのだ。
中2階は、カジュアルで居心地が良いオフィスとなっている。壁面には、チューニングパーツからカスタム用品まで、ストックパーツがずらりと並べられている。
中村代表のクルマ作りのポリシーと確かな技術を頼ってメカドックに集まってくるミニ乗りは、地元高知に留まらず県外にもおよぶのだ。
近年、普及率が高まってきたウェットブラスト。メンテナンス時にパーツを徹底洗浄することで、仕上がりが大きく違ってくるのだ。また、ミニ専門店では珍しい、旋盤を完備。廃盤パーツが必要になれば、その場でワンオフ品を製作できるのだ。
MiniJack OPENクラスをはじめ、数多くのレースで活躍するメカドックレーシングミニ。
初めてミニに乗った人がトラブルに見舞われたことで、『これがミニか』と思われてしまったり、ときにはそのまま降りてしまわれる場合があります。ですが、たとえミニでも、新車当時からそのようなことがあるわけではありません。こちらが自信をもってミニをお渡しするためにも、新しいオーナーさんが安心してミニに乗れるよう、駆動系からすべてしっかり仕上げるのが、スペシャルショップの責任だと考えています。