●フラジル冨士見店/TEL&FAX.027-288-9985 http://www3.wind.ne.jp/miniya
〒371-0103 群馬県前橋市富士見町小暮2444-8 TEL&FAX.027-288-9985
営業時間:平日11:50〜19:30
土・日・祝祭日10:00〜19:30 定休日:月曜日(祝祭日の場合は次の日)/第2火曜日
●フラジル伊勢崎店/TEL.0270-24-3298 http://www3.wind.ne.jp/miniya
ミニ屋Aiフラジル伊勢崎店
〒372-0024 群馬県伊勢崎市下植木町569 TEL&FAX:0270-24-3298
営業時間:お電話にてお問い合わせください
ヴィンテージ・ミニを牽引するジキルとハイド的な二面性
数あるクラシック・ミニ専門店のなかにおいて“ミニ屋Aiフラジル富士見店”は、孤高の存在である。とは言っても敷居の高さという話ではない。“クーパーS”を筆頭にいわゆる“長モノ”や“スタンダード・クーパー”といったベーシックグレードまでの複数のヴィンテージ・ミニを見比べることができるのは、我が国だけではなく全世界でも稀有な存在なのである。
そもそも、どのグレードのミニも50年近くの生産からの時間が経過し、当然ながら、それらは日常的なメンテナンスの他の修復など、当然手が入れられていると考えて良い。欲しいと思ったモデルを複数の車両を見て比較できるというのは、我々ユーザーにとって、何よりもありがたいのだ。
在庫車のショールームから階上のパーツコーナーに目を移すと純正パーツから、アフターマーケットで売られていたヴィンテージパーツの数々がひしめいており、ミニ乗りにとっての宝箱のような光景である。
アンティーク調の落ち着いた接客スペースは居心地のよい空間となっており、接客を担当する塩原社長、津久井店長とのミニ談話は知らず知らずのうちに、時間を経過させてくれる。
もちろん、そうした在庫車の魅力だけではない。隣接したファクトリー棟には、同時に6台のミニを整備できるスペースを確保しており、常時オイル交換から、レストアといった重整備にも対応してくれるのだ。また工作室には一般的な整備工場ではまず見慣れない、内燃機関に必要な機械が備わる。伝説となったナリタガレージが廃業となる数年前よりフラジル野口メカがナリタガレージにて、その終了後には、成田氏の技術ノウハウと共に、それらの工作機械も引き継いだのだ。
通常、こうした内燃機加工は外注業者によるものであるが、ナリタスピリッツが示したように、納得のいく精度確保のみならず、作業を社内での一貫作業により、我々ユーザーに対しても時間の短縮、コスト減といった恩恵もあるのだ。
文武両道とでも例えようか、最大規模にしてなんとも頼もしいスペシャリストである。
クーパーSはもちろん、バンやトラベラー、カントリーマンといった様々なヴィンテージミニを見比べることのできる。
取材時はちょうどエンジンのオーバーホールの最中であった。
内燃機加工の機械を備えたファクトリー。ショーウウインドウには車両展示もされている。
「オーナーさんたちもミニを大事にしてくれています。やっぱりミニは人々に愛されるクルマなんだな、と思いますね」と塩原代表。
「年々、ビンテージミニやそのパーツも手に入りにくくなっています。手放してしまうと、今度はいつ手に入るか不安になることもあります」と塩原社長。
「最近はオーナーさんが不幸にも亡くなられた場合、クルマやパーツの価値を知らない相続人の方が、廃棄処分してしまわれることもあるんです。そうならないためにも、そうした価値あるものは相続をキチンとしていく時代になってきたのかも知れませんね」。